4月、とある旅行雑誌の取材で北陸に18きっぷで行きまして、その途上、福井県の真ん中あたりに位置する鯖江に立ち寄りました。鯖江といえば、メガネ産業の本場。日本の眼鏡の約9割が鯖江で作られているという、筆者のようなメガネユーザーには実にありがたい町です。
 鯖江駅で降りたのは、売店で販売されているお土産をチェックするため(そういう企画だったので)。構内売店のほか、駅に隣接する観光協会にも土産物がありそうだったのでのぞいてみたところ、なんと土産用に老眼鏡が販売されているではないですか!さすが地場産業!ていうか、老眼鏡をおみやげに買う人がいるのか。
 感心して観光協会の人に話を聞いてみると、「3月にめがねミュージアムがオープンしましたよ」というレア情報が。場所も、駅から1キロと至近。これは押さえておかねば。

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 そんなわけでアポなしで、やってきました「めがねミュージアム」。もともと「めがね会館」という業界団体の事務所ビルで、建物自体は昭和59年にできています。北陸道のそばにあるので、通りがかりに気付いた人も多いでしょう。
 ちなみにこのビル、検眼器の形をしているとか。分かりづらい!



 とりあえず1階に入ってみてびっくり、店かよ!
 館の方によると、こちらはアンテナショップ。福井のメーカーが手掛けた製品が一堂に会しています。ご覧のとおり、ディスプレーがカッコイイ。扱っているのもオシャレメガネばかり。このさき予定がなければ、商品選びに没頭すること必至です。
 続いて、めがね展示階へ。

 

 こちらは、昔のメガネや製造道具などを展示したミュージアムコーナーになっています。
 展示から福井・鯖江の眼鏡の歴史をさらっておきますと、起源は明治38年。農村地域の生活向上を図るべく、増水五左衛門という人物が、足羽郡麻生津村生野(現在は福井市)に大阪から職人を招いて眼鏡生産を始めました。当初はフレーム生産のみでしたが、大正5年からはレンズの生産も開始。昭和に入ると金張りフレーム、セルロイドフレームを開発し、戦後には日本最大産地としての地位を築きます。

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 展示されている古い道具は、大正時代の主力だった「赤銅めがね」の製造道具。もと職人さんの「語り部」水嶋さんが、どのように道具を使うのか、実演してくれます。
 驚いたのは、原料である赤銅まで手作りだということ。銅・金・錫を混ぜて熱で溶かして合金を調合し、1の道具(「シャチ」という)でそれを引き伸ばして、枠の元を作ったそうです。2は、部品を止めるためのネジづくり。3は、部品を接合する「ロー付け」。4は、ロー付けした部分をヤスリで磨く作業。いやー、細かい。細かすぎて目が悪くなりそうだ(本末転倒だが)。
 水嶋さんは、主にロー付けに携わっていた職人さんで、平成4年頃まではこうした細かい手作業が行なわれていたとか。



 展示品の中には、福井県めがね大使である大村崑氏のコレクションや、モロボシダンがウルトラセブンに変するとき着用した「ブタ面メガネ」ことウルトラアイも。ある種のマニアにはたまりません。あ、どうでもいいですが、本稿のタイトルはウルトラセブンの主題歌を拝借しております(誰も気付かないっての)。
 このほか館内には、オリジナルのメガネフレームを作ることができる「体験工房」も設置。自分で作ったメガネをかけるというのも、なかなか凄い話だ。



 ジュワッチ。

めがねミュージアムHP http://www.megane.gr.jp/museum/